概要

東京都港区に本社を構える東芝インフォメーションシステムズ株式会社様は、システムの企画・提案から、設計、開発・構築、保守、運用に至るまでを一貫して提供するメーカー系SI企業。今回は、製造分野において、技術者が型番や素材といった製品情報を格納していくためのWebシステムに、当社製品「ComponentOne Studio」を導入いただいた。GridViewコントロールを使用したことで、「ExcelをWebで実現してほしい」というエンドユーザーからの要望に応えることができた。また、ComponentOne Studioの豊富なコントロールによってエンドユーザーへの提案の幅が広がり、システムを活用してもらえる機会が多くなったため、追加開発も増えたという。

開発の背景とComponentOne Studio導入のきっかけ

同社が開発したのは、製造業で使用する『製品情報格納システム』。型番・素材といった製品に関する情報を技術者が入力し、データベースに格納していく。その一連の項目数は、1つの製品に対して400以上にのぼるという。システム化に至った経緯について、東芝インフォメーションシステムズの小出洋一郎氏はこう話す。

画像「東芝インフォメーションシステムズ株式会社 小出 洋一郎 様」
ビジネスシステム・サービス第二グループ
電子デバイス事業グループ担当
ビジネスプロセスシステム推進担当
小出 洋一郎 様

「このシステムができるまで、製品情報はすべてExcelで管理されていました。しかし、それぞれの部門によって管理するシートが違うこと、別シート管理のため製品カテゴリといった重複するデータの連携が取れないこと、誰がどこまで入力したのかという登録状況のステータスが分からないことなどが課題でした。また、年間1万以上の製品情報を管理するためデータが煩雑になり、いざ情報を活用する場面でデータの整合性が取れていないことが発覚するなど、入力間違いに気付きにくいことも問題となっていました。」

こうした業務改善にあたり、2013年10月頃からシステム化のプロジェクトがスタート。情報のリアルタイム性を求めて、Webシステム(ASP.NET)での開発が決まった。

エンドユーザーからの要望は、何より「ExcelをWebで実現してほしい」ということだった。これまでのExcelの良い部分は残したまま、システムに移行することを期待された。この要件を実現するために、まずComponentOne StudioのGridViewコントロールに注目した。小出氏は、プロジェクトのスタート時点ではExcelに関する要望だけだったが、いずれその他の部分でもさまざまな要望が出るだろうと予想していた。そのため、数多くのコントロールを収録したComponentOne Studioに将来性があると判断し、導入を決定した。価格が他社製品と比較してリーズナブルであることも決め手の1つだったという。

ComponentOne Studioの利用コントロール

システムに利用したコントロールについて、具体的にどのような点で開発に役立てたのか、コントロール名を挙げながら説明いただいた。

インタラクティブにデータを選択、編集、削除、ソート、グループ化することができる“GridView”

これまで使用してきたExcelのグリッドを忠実に再現できた。また、Excel入力と同じ感覚で利用できるため、操作感も良かった。そのほか、テーマを活用しエンジニアが簡単に見栄えを良くできたことで、その部分に時間をかけず業務ロジックの開発に専念できた。
前述したとおり、400を超える項目数を入力する必要があるため、列幅の変更を柔軟に対応できるという点も重要なポイントであった。

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画像「Excelライクなグリッドの表示」
Excelライクなグリッドの表示
CSSによるスタイル設定や、画像を表示できる“ToolTip”

お客さまが情報を入力する際に、入力方法や入力ルールを表示してほしいという要望があった。単純な文字を表示させるだけでなく、図入りのマニュアルを表示することができ、視覚的に理解しやすい情報をツールチップで表示させることができた。

ToolTipの詳細を見る

画像「吹き出し部分が画像によるマニュアルとなっている」
吹き出し部分が画像によるマニュアルとなっている
Microsoft Wordのような直観的な操作を実現する“Editor”

システム内で緊急性の高いメッセージを発信する際に、文字の色を変更したり強調したり、画像を表示させたりといったインパクトを出したかった。これらの機能は標準コントロールでは実現できないため、有用だった。

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画像「Wordと同じ操作感のエディター編集画面」
Wordと同じ操作感のエディター編集画面
さまざまなチャート種を備える “HTMLCharts”

入力した製品情報のデータを可視化する際に使用した。お客さまからの「ExcelをWebで実現してほしい」という要望に対し、グラフの面でも応えることができた。

HTMLChartsの詳細を見る

画像「データの比較や分析に活用」
データの比較や分析に活用

ComponentOne Studioがシステム開発に貢献できたポイント

2013年10月にスタートしたこのシステムのプロジェクトは、2015年6月に大部分の機能をリリース。現在も複数のサブシステムと並行しながら開発を継続し、機能追加を行っている。

標準コントロールのみではエンドユーザーが本当に実現したいことを実装するのが難しく、ある程度作り込まなければならない。ComponentOne Studioを利用したことで、複雑な処理を簡単に実現することができ、業務ロジックに専念することができたという。

画像「東芝インフォメーションシステムズ株式会社 井上 高幸 様」
電子デバイス事業グループ担当
グローバルSCMセンター
井上 高幸 様

また、これまでの業務フローをシステム化するにあたり、データの二次活用の部分で多種多様な要件が出てくることもあった。東芝インフォメーションシステムズの井上氏は次のように話す。

「お客さまがシステムを使用していく中で、どんどん要望が出てきますが、ComponentOne Studioには豊富なコントロールが揃っているのでその要望に応えることができました。また、その豊富なコントロールによってこちらからお客さまに提案できる幅も広がっています。例えばチャートの表示などは、当初はシステム要件に無かったのですが、業務要件に最適だと考え提案したところ、採用が決まったんです。」

数多くのコントロールを取捨選択するために、オンラインデモも活用している。

「ComponentOne Studioはコントロール数や機能数が多いので、正直すべての機能を使いこなすのは難しいと感じていますが、迷った時はオンラインデモで機能を確認しています。1つのコントロールに対して基本的な利用方法はもちろん、応用的な利用方法と、複数のパターンが用意されているので、何が業務に必要か判断することができ助かっています。」(小出氏)

画像「ComponentOneのWebサイトでは各コントロールのデモを用意している」
ComponentOneのWebサイトでは各コントロールのデモを用意している

オンラインデモを見る

同システムは今年度中をかけて、機能追加を行っていく予定である。現在利用しているグリッドやチャートといったコントロールのほか、ComponentOne Studioに収録されているさまざまなコントロールを使用していきたいと考えているという。

ComponentOne Studioでは、パフォーマンスや品質の向上はもちろんのこと、サンプルやデモの充実といった面でも同社の開発に貢献できるよう取り組んでいきたい。

画像「東芝インフォメーションシステムズ株式会社様」

●本記事は 2016年2月現在のものです。

東芝インフォメーションシステムズ株式会社様

画像「東芝インフォメーションシステムズ株式会社」
所在地 本社
東京都港区芝浦1-1-43 東芝浜松町ビル
設立 2002年7月
会社概要 システムの企画・提案から、設計、開発・構築、保守、運用に至るまでを一貫して提供するメーカー系SI企業。
URL http://www.toshiba-tsis.co.jp/tsis/